「難聴者」文化とは？～師匠から受け継いだ「難聴者文化」の確立～

【「難聴者」文化とは？】

 

こんにちは、原田です。

 

手話の世界で

「ろう者文化」・「聴者文化」は

言葉と文化のズレで

比較対象として取り上げられますが

 

「難聴者文化」という言葉を聞いたことありますか？

 

私が手話講師として師匠「藤乃先生」の講座を受講していた際、

 

「難聴者」が一番苦しい立場にあるのに

「難聴者文化」というカテゴリーがないことに

違和感を感じ、

 

「難聴者文化」を確立されていました。

（藤乃先生は左耳が軽度難聴です。）

 

「難聴者」は一見「聴者」と区別がつかず、

発語も滑らかな人もいます。

 

現にうちの母は小学１年生で難聴者になった

いわゆる”中途失聴者”なのです。

 

（ちなみに私も左耳軽度難聴です。）

 

私の母は自転車で買い物に出かけ

道路で車に当たられ

 

ドライバーに

「さっきから何回もクラクション鳴らしてんのに無視すんな！」と

どやされ、走り去っていかれたことや

 

聞こえないがゆえに

悪徳の塗装業者に騙され、大金を持っていかれたこともあったほど

 

「難聴者」は口話ができるがゆえに

「聞こえる」と勝手に判断され、

 

思いがけず罵倒されたり、苦しい立場に立たされてしまうのです。

 

それでも気にしないのが、私の母で

「聞こえないことも余計なこと情報が入ってこないから楽😊」と

 

常にプラス思考の母です。

 

そんな母でもやはり

「聞こえない」中で聞こえる子供を育て、

苦しいことも多々あったと思います。

 

今一度、「難聴者」文化の存在があることを

心に留めておいてほしいと思います。

 

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（写真は三浦海岸の景色で、私のお気に入りの風景です。）